2021年1月14日、「楽天ゴールドカードが改悪」というニュースが飛び込んできました。
どのような内容かと言うと、2021年4月1日より楽天市場で買い物した際の、スーパーポイントアッププログラム(SPU)のポイント倍率が変更になるというものです。
このニュースは、一時はTwitterのトレンド入りするほど世間を賑わし、特に楽天ユーザーにとっては、大きな衝撃となります。
楽天ゴールドの改悪内容
- 2021年3月31日まで4%ポイント還元
- 2021年4月1日から2%ポイント還元
なんと!2%もポイント還元率が下がってしまいます。
本記事では、「楽天ゴールドカードの改悪の内容について」と「今後、楽天ゴールドカードユーザーはどうするべきか」という2点に焦点を当てて解説します。
楽天ゴールドカードの改悪の内容について
楽天ゴールドカードは、これまで年会費2,200円(税込)とリーズナブルながら、楽天市場や楽天ブックスなどの利用で獲得できるポイントが4倍(還元率4%)と大きく、メリットの大きいクレジットカードでした。
しかし、2021年4月以降は、楽天市場など楽天経済圏で買い物をしても獲得ポイントが、年会費無料の楽天カードと同じ2倍(還元率2%)になることに!
これでは、わざわざ2,200円(税込)の年会費を支払う意味があるのでしょうか?
具体的な変更内容について説明します。
4/1からの楽天ゴールドカードSPUの条件変更
変更前:楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物すると→ポイント+4倍
ポイント4倍の内訳
- 楽天カード利用ポイント+1倍(通常ポイント)
- 楽天市場での楽天カード利用特典ポイント+1倍(期間限定ポイント)
- 楽天市場でのゴールドカード利用特典ポイント+2倍(期間限定ポイント)
変更後:楽天ゴールドカードを利用して楽天市場で買い物すると→ポイント2倍
ポイント2倍の内訳
- 楽天カード利用ポイント+1倍(通常ポイント)
- 楽天市場での楽天カード利用特典ポイント+1倍
条件変更前と変更後を表にまとめると次のとおりです。
楽天カード | 楽天ゴールドカード (変更前) | 楽天ゴールドカード (変更後) | |
---|---|---|---|
カード利用 | 1% | 1% | 1% |
楽天市場での 楽天カード利用特典 | 1% | 1% | 1% |
楽天市場での ゴールドカード利用特典 | なし | 2% | なし |
ポイント還元率の合計 | 2% | 4% | 2% |
これまでは、楽天ゴールドカードの利用特典が2%ついていましたが、これが丸々なくなってしまいます。
楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)ですが、これまで楽天市場で年間11万円を超える買い物をすれば、年会費の元は取れていました。
しかし、2%の楽天ゴールドカード利用特典が廃止されてしまうと、簡単には年会費の元は取れません。
また、楽天ゴールドカードには、国内線の空港ラウンジを無料で年2回利用できる特典もありますが、昨今の新型コロナウィルスの影響もあり飛行機に乗る機会も減っているので、さほど魅力に感じないのではないでしょうか。
楽天のゴールドカードは、他のゴールドカードと比べて格安ということもあり、海外旅行保険の補償額は通常の楽天カードと同等のサービスです。
これでは正直、改悪後はゴールドカードを持つ意義が感じられませんね。
楽天ゴールドカード改悪に対する楽天の救済策
ただ、楽天はスーパーポイントアッププログラム(SPU)の倍率の変更という改悪だけでなく、救済策も同時に2つ打ち出しています。
お誕生月サービスの開始
楽天は新たなサービスとして、「お誕生月サービス」を開始します。
内容は、誕生月に楽天市場と楽天ブックス利用でポイントが+1倍になるサービスとなっていますが、獲得上限は2,000ポイントまで。
2,000ポイントというのは、誕生月に楽天市場・楽天ブックスで税抜き20万円の利用が必要です。
単純に考えて、誕生月だけで20万円の買い物をすることは結構なハードルですよね。
残念ながら、多くの人が誕生月だけで2,000ポイントを獲得することは難しいのではないでしょか。
年会費の返金
2021年1月14日までに楽天ゴールドカードに入会した会員は、2021年3月31日までに手続きをすれば年会費の返金・請求停止を受けられます。
期間中2021年3月31日までに「楽天e-NAVI」へログインし、メッセージボックス内の「楽天ゴールドカード サービス改定のご案内」から手続き可能です。
詳しくは楽天カードの公式サイトからご確認ください。
楽天ゴールドカードユーザーが今後取るべき選択肢
2021年4月の改悪後、楽天ゴールドカードユーザーにおすすめするのは、下記の2つの選択肢です。
- 楽天の通常カードかプレミアムカードに切り替える
- 楽天以外のクレジットカードに乗り換える
改悪後に、そのまま楽天ゴールドカードを使い続けることは正直おすすめできません。
楽天の通常カードまたはプレミアムカードに切り替える、もしくは楽天以外のクレジットカードへの乗り換えを検討しましょう。
楽天カードか楽天プレミアムカードに切り替える
楽天カードには、楽天ゴールドカードからの切り替えで、楽天カードと楽天プレミアムカードがおすすめです。
2つあると、どちらを選べば良いか迷うと思いますので、それぞれのカードの特典内容と選択の基準を解説します。
楽天カードと楽天プレミアムカードの比較
楽天カード | 楽天プレミアムカード | |
---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 11,000円 |
還元率 | 1.0〜3.0% | 1.0〜5.0% |
特徴・メリット | ・年会費が無料 ・楽天ポイント高還元 ・楽天Edyが付いている ・楽天モバイルなどのサービス利用で還元率UP ・キャンペーンの併用でさらに還元率がアップ | ・還元率が通常カードの2倍 ・お誕生月サービスあり ・国内空港ラウンジが無料 ・指定サービス(※)の還元率が最大+1%となる3つの優待コース ・プライオリティ・パスが無料で申し込める ・国内外の旅行付帯保険が最高5,000万円 |
(※)
【楽天市場コース】毎週火・木曜日に楽天市場でのカード利用でポイント最大+1%
【トラベルコース】楽天トラベルでカード決済をするとポイント最大+1%
【エンタメコース】楽天ブックス、楽天TVを利用するとポイントが最大+1%
楽天カードと楽天プレミアムカードを比べてみても、どちらを選べば良いか迷ってしまいますよね。
そこで、カードを選びやすいように楽天プレミアムカードがおすすめの人を解説します。
ずばり、楽天プレミアムカードの利用がおすすめなのは、下記のような人です。
こんな方におすすめ
- 楽天市場で年間55万円以上買い物をする人
- プライオリティ・パスを使う人
プライオリティ・パスは、140以上の国や地域、500を超える都市、1,300カ所以上の空港ラウンジを使えるサービスです。
プライオリティ・パスを手に入れるには、通常年会費が約4万5千円かかってしまいます。
しかし楽天プレミアムカードの会員になれば、年会費11,000円支払うだけでプライオリティ・パスを入手できるので、十分元が取れます。
\ 楽天カード /
楽天カード以外のクレジットカードに乗り換える
これまで紹介してきた内容を検討した結果、楽天経済圏から離れて楽天カード以外のクレジットカードに乗り換えようと考える方もいるかもしれません。
楽天カード以外にも魅力的なクレジットカードは色々とあるので、よりおトクなものがないか探してみるのも良いでしょう。
クレジットカードは、ずっと同じ内容ではなく改定されたり、新たなカードが登場したりしています。
乗り換えを考える方は、ぜひ自分の目的と合うものを探してみてくださいね。
\ 楽天ANAマイレージクラブカード /
まとめ
これまで楽天ゴールドカードを活用していた方にとっては、2021年4月からの内容変更はショックの大きい衝撃的な出来事だったことでしょう。
残念ながら、このまま楽天ゴールドカードを利用する選択肢はありません。
しかし、楽天カード(通常カード、プレミアムカード)は、まだまだメリットの大きい優れたカードです。
このまま楽天経済圏でおトクに買い物を楽しみたい方は、楽天の通常カードかプレミアムカードへの切り替えをおすすめします。
もしくは、楽天カード以外のクレジットカードに乗り換えるのも選択肢の一つです。
ぜひ、今回の情報を参考に、今後の身の振り方を考えてみてください。